sheet maker は、MP3・WAV音源や YouTube リンクをピアノ楽譜に自動変換(採譜)し、ブラウザでそのまま編集・再生・PDF保存までできる無料ツールです。以下のガイドに沿えば、初めてでも3分で最初の楽譜を作れます。
1. MP3・WAVファイルを楽譜にする(自動採譜)
- メイン画面のアップロードカードに MP3 または WAV ファイルをドラッグするか、クリックして選びます。
- [採譜する]を押すと、AIモデルがあなたのブラウザ内で音を解析します。初回のみモデル(約10MB)のダウンロードで少し時間がかかります。
- 解析が終わると五線譜が表示されます。[▶ 再生]で結果を聴いてみましょう。
- 拍がずれて見えたら[全体クォンタイズ]を押して音符をグリッドに揃えて整理します。
💡 音源ファイルはあなたのパソコンの外に出ません。アップロードのように見えますが実際はブラウザ内だけで処理されるので、個人的に演奏した録音や未公開曲も安心してアップできます。
2. YouTubeリンクから採譜する(高品質)
メイン画面にYouTubeリンク入力欄が表示されていれば(緑の「採譜可能」表示)、YouTubeのURLを貼り付けて[採譜する]を押すだけで採譜できます。この方式はファイルアップロードより精密なモデルを使うため、結果がおおむねきれいです。
- ピアノカバー・チュートリアル動画が最も良い結果になります。原曲(バンド・ボーカル入り)よりピアノだけの動画のほうがはるかに正確です。
- 動画の長さは約10分以内を推奨します。長すぎる動画は処理に時間がかかるため対応していません。
- 「🔴 オフライン」表示が出たら、YouTube採譜サーバーが一時的に停止中です。その場合は音源を MP3 でダウンロードしてファイルアップロードで採譜してください。
⚠️ 著作権のある曲を採譜するときは自分が権利を持つ音源のみをご利用ください。採譜開始前に著作権確認画面が表示されます。
3. 採譜が得意な曲 / 苦手な曲
AI採譜の精度は入力音源の状態に大きく左右されます。以下を参考にすると、はるかにきれいな結果が得られます。
- ✅ 得意 — ピアノソロ、静かな伴奏のピアノカバー、音がはっきりしたチュートリアル、ノイズのないスタジオ録音。
- △ 普通 — ピアノ中心だが弱い伴奏が入る曲、古い録音。
- ❌ 苦手 — ボーカル・ドラム・ギターが大きく混ざったバンド音楽、ライブノイズの多い録音、複数楽器が同時に厚い和音を鳴らす曲。こうした曲は音が重なり、実際に弾いていない音が混ざることがあります。
同じ曲でも原曲より「ピアノカバー」版を探して入れると、結果が目に見えて良くなります。これが採譜品質を上げる最も簡単な方法です。
4. 白紙の楽譜で作曲する
- [+ 白紙の楽譜で作曲]を押すと、白紙の楽譜が開いて編集モードがオンになります。
- 音符の長さパレット(全音符~16分音符)で長さを選び、五線の空きをクリックすると音符が置かれます。カーソルを合わせると配置位置が青い点でプレビューされます。
- 音符を置くたびにピアノの音が鳴るので、耳で確認しながら作曲できます。
- 拍子(2/4~6/8)と BPM は編集パネルで変更し、[適用]を押してください。
5. 楽譜の読み方 — 基本のキ
採譜結果を整えるには、楽譜が少し読めると便利です。初めてならこれだけ知っていれば十分です。
- 五線譜(5本の線) — 上ほど高い音、下ほど低い音です。
- 高音部記号(𝄞) — 主に右手(メロディ)、低音部記号(𝄢) — 主に左手(伴奏・ベース)を書きます。ピアノ楽譜はこの2つが上下で対になります。
- 音符の長さ — 全音符(4拍)> 2分音符(2拍)> 4分音符(1拍)> 8分音符(½拍)> 16分音符(¼拍)。音符に点(.)が付くと長さが1.5倍になります。
- 小節 — 縦線で区切られたマスで、1小節に入る拍数は拍子記号(例: 4/4は1小節に4拍)で決まります。
- 臨時記号 — ♯(半音上げ)、♭(半音下げ)、♮(もとに戻す)。曲全体の調は楽譜の先頭の調号で示されます。
6. 採譜結果を整える(編集ショートカット)
AI採譜は完璧ではないので、数カ所直すとぐっときれいになります。よく使う操作は次のとおりです。
- 音符をクリック = 選択 · 上下ドラッグ = 音程変更 · 右クリック = 削除
- ↑/↓ 半音上げ/下げ · ←/→ グリッド単位で移動 · +/− 長さ調整 · Delete 削除
- Ctrl+Z 元に戻す · Ctrl+Y やり直し
- 1~5 音符の長さ選択(1=全音符 … 5=16分音符)· . 付点のトグル
- M — 選択した音を上下の譜表(右手↔左手)へ移します。両手の分け方がおかしいときに便利です。
- [🧹 外れ音符を整理] — 極端に短い音や周囲から外れた誤検出を一括で除去します。
- [全体クォンタイズ] — わずかにずれた音符を拍のグリッドにぴたりと揃えます。戻すには Ctrl+Z。
7. 保存とダウンロード(形式別の使い分け)
- [💾 マイ楽譜に保存] — このブラウザに保存されます。他の端末・他のブラウザでは見えないので、長く残したいファイルは下の形式でダウンロードしておきましょう。
- [PDF保存] — 印刷して譜面台に置いて演奏するのに向いた形式です。長い曲は自動的に複数ページに分割されます。
- [MIDI] — 音の高さ・長さ情報だけを持つファイルです。DAW(作曲ソフト)や他の楽譜アプリで開いて音色を変えたり編曲したりするのに使います。
- [MusicXML] — 楽譜表記をそのまま保持する標準形式です。MuseScore・Finale・Sibelius などの専門楽譜ソフトで開いて細かく仕上げられます。
8. ギャラリーに自分の楽譜を投稿する
- 楽譜を開いた状態で[⤴ ギャラリーに申請]を押し、タイトルとニックネームを入力します。
- 申請内容は運営に送られ、確認後、通常1~2日以内にギャラリーに公開されます。
- 著作権のある曲の採譜は公開を却下される場合があります。自作曲・編曲・著作権の切れたクラシックはいつでも歓迎です。
9. さらに詳しく(記事)
楽譜と採譜をもっと使いこなしたい方向けに、テーマ別の詳しい記事があります。
- ピアノ楽譜の読み方 — 完全基礎 · 五線・音部記号・拍子・調号をゼロから。
- AI採譜の仕組み · 原理と限界を知ると結果が良くなります。
- 音源から楽譜を作る — ステップ別 · 準備から保存・共有までの全体像。
- 採譜しやすい曲・しにくい曲 · 音源の選び方。
- MIDI変換 vs オーディオ採譜 · 電子ピアノをお持ちなら必読。
- 楽譜と著作権の基礎知識 · 練習・共有の前に。
- デジタル楽譜での練習法 · 再生・速度調整・ビジュアライザー活用。
よくある質問(FAQ)
Q. 本当に無料ですか?
はい。バナー広告で運営しており、採譜回数や曲の長さ(ファイルアップロード)に制限はありません。会員登録も不要です。
Q. 採譜が不正確です。どうすれば?
AI採譜は完璧ではなく、特に複数楽器が混ざった曲は誤認識が起きます。①できるだけピアノ中心の音源を使い、②採譜後に[🧹 外れ音符を整理]と[全体クォンタイズ]を押し、③残る誤りをドラッグ・Deleteで直すと、ぐっときれいになります。
Q. アップロードした音源はサーバーに保存されますか?
いいえ。ファイルアップロード採譜では音源はブラウザの外に出ず、採譜計算もあなたのパソコンで実行されます。(YouTubeリンク採譜のみ例外で、サーバーが動画をダウンロードして処理します。)
Q. モバイルでも使えますか?
楽譜の閲覧・再生とファイル採譜はモバイルでも可能ですが、音符を細かく編集するにはマウスのある PC 環境をおすすめします。
Q. 作った楽譜の著作権は誰のもの?
あなたが自分で作曲した曲の楽譜はあなたのものです。ただし既存曲を採譜した楽譜は原曲の著作権の影響を受けるため、公開・配布の際はご注意ください。
Q. なぜ日によって YouTube 採譜ができないの?
YouTube 採譜は別サーバーが起動しているときのみ動作します。オフ時は自動的に「🔴 オフライン」に切り替わり、その際は MP3 ファイルのアップロードで採譜できます。